2024-07-10 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(9日):ダウ52米ドル安、パウエルFRB議長が利下げを示唆しS&P500とナスダックが続伸
9日のNY株式相場は高安まちまち。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言で高金利政策の長期化によるリスクに言及し、先行きの利下げを示唆したことが支援となった一方、高値警戒感から一部の銘柄には利益確定売りが優勢となった。
ダウ平均は198米ドル安まで下落後、147米ドル高まで上昇したが、52.82米ドル安(-0.13%)と小幅に2日続落して終了。一方、S&P500は終日プラス圏で推移し、0.07%高と小幅ながら6営業日続伸して終了。終値で今年36回目の最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.14%高と6営業日続伸し、終値の最高値を更新。S&P500とナスダック総合はともに取引時間中の史上最高値も更新した。
S&P500の11セクターは金融、ヘルスケア、公益、一般消費財など7セクターが上昇し、素材、エネルギー、資本財、生活必需品の4セクターが下落。ハイテク・ジャイアントはアナリストが目標株価を引き上げたエヌビディアが2.48%高となったほか、アップルが0.38%高、メタが0.13%高、アマゾンが0.03%高となった一方、マイクロソフトが1.44%安、アルファベットが0.03%安と高安まちまちだった。
パウエルFRB議長は米上院銀行委員会での証言で、引き締め的金融政策の長期化が経済活動や雇用に悪影響を与える可能性の認識を示し、さらに良いデータがあれば、インフレが持続的に2%に向かっているとの自信を深めるだろうとした。同議長は水曜日も米下院金融サービス委員会で証言を行うほか、木曜日に発表される米6月消費者物価指数(CPI)や、金曜日発表の米6月生産者物価指数(PPI)に要注目となる。