9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比1.26%高の2959.37ポイントだった。深セン成分指数は1.68%高の8705.94ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7244億2700万元だった。
上海総合指数は前場に前日終値を挟んで一進一退。米国と中国の重要イベントを前に、様子見気分が広がった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がきょう夜に米上院銀行委員会で証言するほか、週内に6月の米国の物価統計や、中国の物価統計、金融統計、貿易統計が相次いで発表される。ただ、心理的節目の2900ポイントが下値支持線として意識され、指数は後場に上昇。FRBが9月にも利下げに転じるとの期待からハイテク株が買われ、指数を押し上げた。セクター別ではコンシューマーエレクトロニクス、半導体、電子部品、通信設備、コンピューターが高い。一方、農林水産、宝飾品、セメント・建材が下落した。
A株市場ではスマートフォン・スマートカー部品の欧菲光集団(
002456)とカーエレクトロニクスの恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)がストップ高を付けた。通信機器の中興通訊(
000063)、自動車部品にお寧波均勝電子(
600699)、台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)が大きく買われた。半面、生薬の東阿阿膠(
000423)、豚肉の牧原食品(
002714)、建機の三一重工(
600031)が売られた。
上海B株指数は1.14%高の231.21ポイントと反発。深センB株指数は0.73%高の1121.07ポイントと6営業日ぶりに反発した。