2024-07-09 |
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NY市況(8日):ダウ31米ドル安と小幅反落、S&P500とナスダックが5日続伸し最高値更新
8日のNY株式相場は高安まちまち。週後半の米6月消費者物価指数(CPI)、米6月生産者物価指数(PPI)の発表や、火曜日、水曜日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控える中、ダウ平均が小幅に下落した一方、S&P500とナスダック総合が上昇し、ともに史上最高値の更新を続けた。
ダウ平均は朝方に279米ドル高まで上昇したものの、その後は先週末終値を挟んでもみ合い、31.08米ドル安(-0.08%)と小幅に反落して終了。一方、S&P500は0.10%高と小幅に5営業日続伸して終了し、先週まで5週続伸したナスダック総合も0.28%高と5営業日続伸した。S&P500は終値で今年35回目の最高値更新となり、ナスダック総合も25回目の高値更新となった。
ダウ平均採用銘柄はインテルが6.15%高となったほか、ホーム・デポ、トラベラーズ、ダウ・インクも1%超上昇したものの、ナイキが3.16%安、セールスフォースが2.21%安となり、ビザ、マクドナルド、シスコ・システムズ、コカ・コーラが1%超下落した。S&P500の11セクターはIT、素材、不動産など5セクターが上昇し、コミュニケーション、エネルギー、生活必需品など6セクターが下落した。
先週末に発表された米6月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)がやや強い結果となったものの、失業率が予想に反して悪化したことで、市場では9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げや年内2回の利下げ見通しが強まった。
木曜日に発表される6月CPIは前年比+3.1%と5月分の+3.3%から鈍化が見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前年比+3.4%、前月比+0.2%と、ともに前月から横ばいが予想されている。CPIがFRBによる利下げをサポートする結果となれば年後半の米国株の追い風となることが期待されている。