5日の香港市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.27%安の17799.61ポイントだった。中国企業指数は1.37%安の6382.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で903億2000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたが、朝方に下げに転じた。前日終値は6月26日以来の高値だったとあって利益確定売りに押され、前場に下げ幅を拡大。後場に入ると下げ渋ったものの、心理的節目の18000ポイントを割り込んで終えた。中国本土市場で金融株がほぼ全面安となり、香港市場にも売りが波及して相場を押し下げた。この日夜に6月の米雇用統計の発表を控え、米金融政策の先行きを予想する材料として内容を見極めたいとの気分が広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、本土銀行株の中国建設銀行(
00939)、招商銀行(
03968)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)が売られ、相場の重荷だった。カジノ運営の銀河娯楽(
00027)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)が大幅安。自動車株の吉利汽車(
00175)、海運株の東方海外(
00316)は反落した。半面、製薬の中国生物製薬(
01177)と翰森製薬(
03692)、石薬集団(
01093)が高い。主力製品を値上げしたと伝わった即席麺大手の康師傅控股(
00322)は5営業日続伸。金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)も続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.45%安の3596.80ポイントと3日ぶりに反落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)が16%超下げたほか、ライブコマースの東方甄選(
01797)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)が大幅安だった。一方、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が逆行高。