2024-07-04 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(3日):ダウ23米ドル安、テスラが大幅続伸しS&P500とナスダックが最高値更新
3日のNY株式相場は高安まちまち。午後1時までの短縮取引となったが、経済指標が総じて弱い結果となり米10年債利回りが低下したことや、第2四半期の出荷台数が予想を上回ったテスラの大幅続伸や、AIラリーの主役のエヌビディアの大幅高にけん引されハイテク株を中心に上昇した。ダウ平均は79米ドル高まで上昇する場面もあったが、23.85米ドル安(-0.06%)と3日ぶりに小幅反落して終了。ユナイテッドヘルスが1.68%下落し、1銘柄でダウ平均を約55米ドル押し下げた。一方、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.51%高、0.88%高と3日続伸。ともに取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも最高値を更新した。S&P500の11セクターはIT、素材、公益、エネルギー、資本財など7セクターが上昇し、ヘルスケア、生活必需品など4セクターが下落した。
経済指標は6月ADP民間部門雇用者数が15.0万件と予想の16.0万件を下回った。6月ISM非製造業総合指数(PMI)も48.8と予想の52.5を下回り、好不況の分かれ目の50を割り込んだ。週間新規失業保険申請件数も23.8万件と予想の23.5万件を上回る悪化となった。総じて弱い経済指標を受けて米10年債利回りは前日の4.436%から4.354%に低下した。取引終了後に公表された6月11-12日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げの決定にはインフレが2%に向かう十分な確証が得られることが必要だとされた。翌4日は独立記念日の祝日のためNY株式市場は休場となる。