3日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.18%高の17978.57ポイントだった。中国企業指数は1.27%高の6455.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1135億5000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。2日の米株高や、米長期金利の低下が好感されたほか、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)の開催を今月半ばに控え、根強い政策期待も引き続き相場を支えた。もっとも、指数は心理的節目の18000ポイントに乗せる場面もあったが、同水準では伸び悩んだ。米国株式市場は独立記念日で3日が短縮取引、4日が休場となるほか、5日には6月の米雇用統計が発表されるとあって、上値追いの動きは限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、新興電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が5%超の上昇。大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などが買われ、指数を押し上げたほか、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)など本土系不動産株が大幅に続伸した。香港不動産関連の新世界発展(
00017)、九龍倉置業地産(
01997)なども高い。半面、本土銀行株の招商銀行(
03968)、中国建設銀行(
00939)が反落したほか、家電メーカーの海爾智家(
06690)、海運の東方海外(
00316)などが下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%高の3626.93ポイントと4営業日ぶりに反発。2日に自社製の大規模モデル「日日新(SenseNova)」の最新版を「2024世界人工知能(AI)大会」(WAIC 2024)で披露すると発表したセンスタイム(
00020)が17.39%高と大幅に続伸した。東方甄選(
01797)、理想汽車、蔚来集団(
09866)も上昇率上位。下落は海爾智家、BYDエレクトロニック(
00285)、レノボグループ(
00992)の3銘柄のみだった。