3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.49%安の2982.38ポイントだった。深セン成分指数は0.59%安の8760.43ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5803億8100万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、下げ幅を拡大すると、その後はマイナス圏で軟調に推移した。中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)の開催を今月半ばに控えて政策期待は強いものの、週末に米雇用統計が発表されるとあって、様子見ムードが相場の重しとなった。オフショア市場で人民元が対米ドルで下落したことも嫌気された。セクター別では、風力発電設備や造船がほぼ全面安となったほか、ソフトウエア開発や通信サービスなども売られた。半面、小売りや不動産開発・不動産サービス、観光・ホテルなどが買われた。
A株市場では、啓明星辰信息技術集団(
002439)や用友網絡科技(
600588)が大幅安となったほか、華潤三九医薬(
000999)や中聯重科(
000157)も売られた。半面、海南省政府の観光当局が2024年の海南観光消費券配布活動を延長・拡大すると発表したことが好感され、海南省で事業を展開する王府井集団(
600859)や中国旅遊集団中免(
601888)が大幅高。大都市部で不動産取引が活発化しているとの報道を受け、保利発展控股集団(
600048)や招商局蛇口工業区控股(
001979)も買われた。
上海B株指数は0.06%安の229.60ポイント、深センB株指数は0.11%安の1127.33ポイント。