2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前日比0.08%高の2997.01ポイントだった。深セン成分指数は0.97%安の8812.67ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6446億5300万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んでもみ合った。中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)の開催を今月半ばに控え、根強い政策期待が相場を支えた。もっとも、上値は限定的。心理的節目の3000ポイントに乗せる場面もあったが、同水準付近では売り圧力が強かった。
セクター別では、銀行が全面高。ソフトウエア開発、インターネットサービス、自動車サービス、商業・百貨店なども高い。半面、バッテリー素材が全面安となったほか、半導体、建設機械、太陽光発電設備などが下げた。
A株市場では、企業向けクラウドの用友網絡科技(
600588)、教育関連の中公教育科技(
002607)、2024年6月中間決算の増益見通しを発表した浙江三花智能控制(
002050)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が大幅高。酒造の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、銀行の上海浦東発展銀行(
600000)、中信銀行(
601998)、中国工商銀行(
601398)なども買いを集めた。半面、重機メーカーの三一重工(
600031)、徐工集団工程機械(
000425)、自動車部品のウェイチャイ・パワー(
000338)、バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)などが売られた。
上海B株指数は0.52%安の229.74ポイント、深センB株指数は0.07%安の1128.57ポイント。