28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.56%高の17815.07ポイントだった。中国企業指数は0.62%高の6363.28ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で477億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったものの、序盤に上げに転じた。前日終値は4月26日以来約2カ月ぶり安値だっただけに、自律反発を狙う買いが入りやすい。人民元安の進行が一服したことで、運用リスクを取りやすくなったもよう。中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1268元と、8営業日ぶりに前日比で元高/ドル安だった。もっとも、上値は伸び悩んだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表をきょう夜に控え、様子見ムードが強い。
個別では、チャイナ・ユニコム(
00762)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、中国中信(
00267)、中国神華能源(
01088)など中国中央企業(中央政府が管轄する国有企業)の傘下企業の上昇が目立った。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)は大幅に反発した。一方、ネット株のJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)が下げ、相場の重荷となった。電動工具の創科実業(
00669)、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)が安い。