27日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.06%安の17716.47ポイントだった。中国企業指数は2.37%安の6324.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で1042億2000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の18000ポイントを割り、終日マイナス圏で軟調に推移。終値は4月26日以来、約2カ月ぶり安値だった。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する5月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えて様子見ムードは強く、また、香港市場は7月1日が香港特別行政区設立記念日で休場となることから、持ち高を調整する動きも広がった。中国の国家統計局が27日に発表した統計によると、2024年5月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益は前年同月比0.7%増にとどまり、伸び率が今年最低となったことも嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、農夫山泉(
09633)と小米集団(
01810)が7%超下落したほか、康師傅控股(
00322)と信義ガラス(
00868)が6%超下落するなど、幅広く売られ、上昇は創科実業(
00669)やチャイナ・ユニコム(
00762)など4銘柄のみだった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.73%安の3588.86ポイント。小米集団のほか、京東健康(
06618)や海爾智家(
06690)下落率上位だった。指数構成銘柄以外では、2024年3月本決算が予想から下振れた中国水務集団(
00855)が11%超下落した半面、予想から上振れた波司登国際(
03998)が5%超上昇した。