27日の香港市場でスマートフォン大手の小米集団(
01810)が安い。一時は前日比8.31%安の16.34HKドルを付け、株価は日本時間午後4時47分現在、7.18%安の16.54HKドルで推移。同社が5月23日に2024年1−3月期決算を発表して以降、株価は約14%下落している。情報面では、同社の「二番手」とされる林斌副会長が1000万株を売却したことが波紋を広げている。
香港証券取引所の開示資料によると、共同創業者である林副会長は6月4−6日に保有する小米集団の株式1000万株を売却した。売却総額は約1億7900万HKドルに上った。林副会長は2020年に4年間は持ち株を売却しないことを表明していたことから、投資家から確約を破ったとの疑念が持たれている。
一方、林副会長は22日にミニブログで今回の売却について釈明。20年の公告で、持ち株を売却しないと表明したが、慈善ファンド「Bin Lin and Daisy Liu Family Foundation」に寄付した1億2000万株は対象外と説明していた。同ファンドに寄付した株式は慈善・公益事業に使用し、今回の売却資金は林副会長の母校である中山大学に一部寄付するほか、今後もほかの公益事業に寄付するとした。