2024-06-27 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反落、人民元安の進行と景気不安が重荷
27日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.51%安の2957.39ポイントだった。深セン成分指数は0.89%安の8907.74ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3867億3700万元だった。
上海総合指数は序盤に下げ幅を拡大。米長期金利が上昇するなか、人民元安の進行を嫌気した売りが幅広いセクターで先行した。ただ、銀行セクターに買いが入り、前引けにかけてやや値を戻した。中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1270元で、昨年11月21日以来の元安/ドル高水準だった。中国の景気不安も地合いを悪化させた。きょう発表された2024年1−5月の工業企業の税引き前利益は前年同期比3.4%増となり、増加率が1−4月の4.3%から減速した。
セクター別では医療サービスと化学製薬が全面安となった。バイオ製品、非鉄金属、自動車部品も売られた。一方、銀行が全面高のほか、不動産サービス、建設コンサルティングサービス、コンシューマーエレクトロニクスが買われた。
上海B株指数は0.40%安の227.50ポイントと反落。深センB株指数は0.40%安の1126.92ポイントと3日ぶりに反落した。