26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.76%高の2972.53ポイントだった。深セン成分指数は1.55%高の8987.30ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6433億8500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はマイナス圏で推移した。米中対立の激化への懸念が引き続き相場の重しとなっているほか、米早期利下げ期待の後退と米長期金利の上昇、人民元安を受けた中国からの資金流出への警戒感も投資家心理を圧迫した。もっとも、指数は前日まで5営業日続落し、終値ベースで2月20日以来、約4カ月ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の強まった銘柄を中心に買い戻しが入った。後場にプラス圏に浮上すると、もみ合いながら上げ幅を拡大した。
セクター別では、バッテリー素材が全面高。文化・メディア、インターネットサービス、通信サービス、ゲームなども高い。半面、貴金属の一角が売られた。
A株市場ではテック株の科大訊飛(
002230)、曙光信息産業(
603019)、用友網絡科技(
600588)などの上昇が目立った。ゲーム関連の完美世界(
002624)、奥飛娯楽(
002292)、三七互娯網絡科技集団(
002555)も大幅高。中国の国家新聞出版署が6月に商用化を認可した国産オンラインゲームは104本となり、4月の95本、5月の96本を上回った。当局によるゲームの監督管理と審査手続きの正常化が進んでいることが好感された。半面、バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)、スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)、教育関連の中公教育科技(
002607)、家電メーカーの海信家電集団(
000921)などが下げた。
上海B株指数は0.91%高の228.42ポイント、深センB株指数は1.22%高の1131.41ポイント。