26日の香港市場は反落か。米連邦準備理事会(FRB)高官2人が相次いで早期利下げに慎重な姿勢を講演で示し、米長期金利が上昇したことで運用リスクを取りにくくなるだろう。FRBが重視する5月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を28日に控え、次第に様子見気分が広がると予想する。
もっとも、売り一巡後は下げ渋りそうだ。心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識され、底堅く推移する展開があり得る。オフショア市場(中国本土以外の市場)で人民元の対米ドル相場の下落が一服したことも相場を下支えするだろう。
25日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が6営業日ぶりに反落したものの、ハイテク株主体のナスダック総合は4営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が香港終値を下回った一方、電気自動車の理想汽車(
02015)、不動産開発の中国海外発展(
00688)が上回って引けた。