21日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.67%安の18028.52ポイントだった。中国企業指数は1.77%安の6439.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で1290億7000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を拡大。ほぼ全面安の展開となり、中盤には小幅ながら心理的節目の18000ポイントを一時割り込む場面があった。米長期金利の上昇が嫌気されて幅広いセクターが売りに押された。人民元の対米ドル相場が下落基調を強めており、中国からの資本流出を警戒する売りも出たもよう。中国人民銀行(中央銀行)が朝方に設定した人民元相場の基準値は1米ドル=7.1196元で、昨年11月23日以来の元安/ドル高水準だった。
ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(
03690)が大きく売られ、相場の重荷となった。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、香港不動産開発の恒隆地産(
00101)、香港地場銀行のハンセン銀行(
00011)は大幅に続落した。一方、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が逆行高。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.76%安の3701.40ポイントと続落。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、電気自動車の理想汽車(
02015)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が安い。半面、朝方に第三者割当増資の計画を発表したセンスタイム(
00020)が大幅高だった。