20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.42%安の3005.44ポイントだった。深セン成分指数は1.63%安の9068.85ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7243億7800万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退の展開。中盤以降は安く推移し、終値は3月27日以来およそ3カ月ぶりの安値となった。ただ、心理的節目の3000ポイントに近い水準では下げ渋った。中国景気の先行き不透明感や欧米との関係悪化懸念がくすぶるなか、幅広いセクターが売りに押された。人民元相場の下落も地合いの悪化につながったもよう。中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1192元で、昨年11月23日以来の元安/ドル高水準だった。
セクター別では自動車サービスやエンジニアリングサービス、風力発電設備、不動産サービスが安い。一方、半導体と教育が逆行高。
A株市場では太陽電池関連の隆基緑能科技(
601012)とTCL中環新能源科技(
002129)、製薬の華潤三九医薬(
000999)の下げがきつい。テック株の下落が目立ち、用友網絡科技(
600588)、曙光信息産業(
603019)、浙江大華技術(
002236)、海能達通信(
002583)が売られた。スーパーマーケット運営の永輝超市(
601933)も安い。半面、エネルギー資源株の中国神華能源(
601088)、ペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が買われた。バス製造の宇通客車(
600066)、石炭化学の寧夏宝豊能源集団(
600989)も高い。
上海B株指数は0.66%安の233.77ポイントと3日ぶりに反落。深センB株指数は0.17%安の1126.07ポイントと7営業日ぶりに反落した。