週明け17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.55%安の3015.89ポイントだった。深セン成分指数は0.31%高の9281.25ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7516億600万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏でもみ合った。中国人民銀行(中央銀行)先週末に発表した中国の金融統計や、国家統計局がこの日の午前中に発表した5月の主要経済指標と70都市の新築住宅価格が総じて弱い内容だったことを受け、中国景気の先行きへの懸念が強まった。中国と欧米の関係悪化リスクも引き続き意識された。
セクター別では、不動産サービス、石炭、宝飾品、鉄鋼などが安い。半面、コンシューマーエレクトロニクス、電子部品、半導体、バッテリーなどが買われた。
A株市場では、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、アルミメーカーの中国アルミ(
601600)が大幅安。万科企業(
000002)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)など不動産株も下げが目立った。5月の住宅価格統計で、中国の主要70都市のうち、新築分譲住宅価格(保障性住宅を除く)が前月比で下落したのは68都市となり、前月から4都市増えたほか、前年同月比でも下落は67都市と前月から4都市増えた。半面、車載電池メーカーの国軒高科(
002074)、テック株の立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)、送電技術の国電南瑞科技(
600406)などが買いを集めた。
上海B株指数は1.6%安の233.24ポイント、深センB株指数は0.19%高の1119.07ポイント。