UBSは最新リポートで、中国のインフラ建設大手、中国交通建設(
01800)の目標株価をこれまでの4.1HKドルから6.1HKドルに引き上げた。現在の株価でPERが2.9倍にとどまり、過去5年の平均を下回っていると指摘。海外事業戦略や、ファンダメンタルズの改善、2024年売上高と新規契約目標が同業を上回っていることなどが完全に織り込まれていないとの見方を示した。投資判断は「買い」に据え置いた。『AAストックス』が17日伝えた。
UBSは、中国交通建設の23年通期業績の予想上振れ、会社側が示した楽観的な24年見通しを受けて、海外事業の拡大とファンダメンタルズの改善を踏まえ、2024−26年予想純利益を5−12%上方修正。24年1−3月期業績も予想を上回ったほか、高配当テーマ株であること、中国当局が中央企業幹部の人事評価で傘下上場企業の時価総額を評価対象の一つとする検討を進めていることから、同社株価は1月の安値から50%反発したと指摘した。
中国交通建設の株価は日本時間午後2時40分現在、前営業日比1.44%安の4.78HKドルで推移している。