14日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.94%安の17941.78ポイントだった。中国企業指数は0.73%安の6374.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で1162億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、心理的節目の18000ポイントを挟んでもみ合い。貿易や対ロシア制裁を巡る欧米と中国の関係悪化を警戒する売りが重荷となり、同水準を割り込んで終えた。もっとも、米長期金利の低下が投資家心理を支え、50日移動平均(大引け時点で17930.42ポイント)付近では下げ渋った。中国の5月の鉱工業生産や小売売上高などの主要経済指標が週明け17日に発表されるとあって、様子見ムードも広がった。セクター別ではコングロマリットと情報技術が下げた半面、工業が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)が売られ、相場の重荷だった。前日大引け後に2024年3月本決算を発表した周大福珠宝(
01929)は9%近く下落。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)がそろって続落した。半面、不動産開発の龍湖集団(
00960)が大幅に上昇。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、ビール大手の華潤ビール(
00291)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.84%安の3707.62ポイントと反落。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) が売られた。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が続伸した。