13日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.97%高の18112.63ポイントだった。中国企業指数は0.98%高の6421.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で1073億2000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移した。中盤は上げ幅を縮める場面もあったが、心理的節目の18000ポイントを上回ってこの日の取引を終えた。前日のNY市場でS&P500とナスダック総合が最高値を更新したことが好感されたほか、ハンセン指数は前日まで3日続落し、約1カ月半ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きも広がった。ただ、本土市場の下落が嫌気されたほか、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が12日、中国から輸入する電気自動車(EV)に対して最大38.1%の追加関税を課すと発表したことで、貿易摩擦なども警戒された。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(
00700)や美団(
03690)が買われて指数を押し上げた。BYD(
01211)は6%近く上昇。EUによる追加関税の税率が同業他社より低い水準に設定されたことが好感されたもよう。BYDエレクトロニック(
00285)や新奥能源(
02688)の上昇も目立った。半面、中国宏橋(
01378)や紫金鉱業集団(
02899)、海爾智家(
06690)、薬明生物技術(
02269)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.30%高の3739.14ポイント。東方甄選(
01797)やビリビリ(
09626)、華虹半導体(
01347)が上昇率上位だった。指数構成銘柄以外では、中国北部地域で記録的な高温となっていることを受け、電力需要が高まるとの見方から中国電力国際(
02380)など電力株が買われた。