13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.28%安の3028.92ポイントだった。深セン成分指数は0.69%安の9206.24ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7524億7000万元だった。
上海総合指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合った後、下げ幅を広げた。貿易や安全保障を巡る欧米との関係悪化が警戒され、相場の重荷となったもよう。欧州連合(EU)の欧州委員会は12日、中国製の電気自動車(EV)の輸入に最大38.1%の追加関税を課すと発表し、中国政府は強く反発した。もっとも、米長期金利の低下を手掛かりにハイテク株に買いが入り、中盤以降は下げ渋った。セクター別では貴金属と化学肥料が全面安のほか、医薬品販売、農林水産、漢方薬も安い。半面、半導体、電機、送電設備、コンシューマーエレクトロニクスが買われた。
A株市場では豚肉大手の牧原食品(
002714)と新希望六和(
000876)、医薬品の華潤三九医薬(
000999)と東阿阿膠(
000423)が大幅安。建機大手の三一重工(
600031)、自動車部品の華域汽車系統(
600741)、アルミ大手の中国アルミ(
601600)も下落した。一方、台湾・鴻海精密工業傘下の富智康集団(
02038)、新エネルギー車のBYD(
002594)が高い。送電技術の国電南瑞科技(
600406)も買われた。
上海B株指数は0.54%安の236.52ポイントと反落。深センB株指数は0.07%高の1113.43ポイントと続伸した。