シティグループは最新リポートで、中国の自動車・電池メーカー、BYD(
01211)について、30日間の「ポジティブ・カタリスト・ウオッチ」を開始した。欧州連合(EU)が中国製電気自動車(EV)に対する関税の引き上げを発表したことについて、BYDに対する関税は現行の10%に17.4%が上乗せされた27.4%と、シティの予想(30%)をやや下回る水準となり、今年4−6月期と7−9月期の輸出見通しが改善したと指摘。追加関税はその他の中国企業に比べて低い水準で、EU市場でのシェア拡大につながるとの見方を示した。『AAストックス』が13日伝えた。
シティは、BYDに対する関税が27.4%に引き上げられたとしても、欧州への輸出業務の純利益率は8.6%となり、中国本土での1台当たりの純利益よりも高い水準にあると指摘した。投資判断を「買い」、目標株価を475HKドルにそれぞれ設定し、2025年の純利益予想は517億元に維持した。
BYDの株価は日本時間午後3時24分現在、前日比6.09%高の233.40HKドルで推移している。