2024-06-13 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(12日):ダウ35米ドル安、インフレ鈍化を好感しS&P500とナスダックが最高値更新
12日のNY株式相場はおおむね上昇。午後に結果が公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容がややタカ派的だったものの、寄り前に発表された5月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米10年債利回りが低下したことが支援となった。ダウ平均は朝方に372米ドル高まで上昇したが、FOMC結果公表後に125米ドル安まで下落し、35.21ドル安(-0.09%)とわずかながら2日続落して終了。一方、S&P500は終日プラス圏で推移し、0.85%高と3日続伸して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.53%高と大幅に3日続伸した。S&P500とナスダック総合はともに連日で取引時間中と終値の最高値を更新。S&P500は終値で初めて5400ポイントを上回った。S&P500の11セクターはIT、資本財、一般消費財、不動産など7セクターが上昇し、エネルギー、生活必需品、公益など4セクターが下落。米10年債利回りは前日の4.402%から一時、4月1日以来となる4.25%まで低下し、4.318%で終了した。
5月CPIは前月比で横ばいとなり、市場予想の+0.1%を下回り、前年比でも+3.3%と前月分や市場予想の+3.4%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前月比+0.2%、前年比+3.4%となり、それぞれ予想の+0.3%、+3.5%を下回った。FOMCではメンバーのFF金利予想(ドットプロット)で年内1回の利下げ見通しが示され、3月FOMC時点での年内3回の利下げ見通しから大きく後退した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は記者会見で「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」とした。