12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前日比1.31%安の17937.84ポイントだった。中国企業指数は1.44%安の6359.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1151億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を広げ、心理的節目の18000ポイントを割り込んだ。50日移動平均線(大引け時点で17868.02ポイント)付近では下げ渋ったものの、終値は4月30日以来約1カ月半ぶりの安値となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を13日未明に控え、持ち高調整の売りが出たもよう。FOMC参加者の政策金利の見通しや会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見への市場の関心が高く、模様眺めムードが広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車メーカーのBYD(
01211)と理想汽車(
02015)、吉利汽車(
00175)、自動車販売の中升集団(
00881)の下げが目立った。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、スポーツ用品の李寧(
02331)、不動産開発の中国海外発展(
00688)は大幅に続落した。一方、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が急反発。前日からハンセン指数構成銘柄に採用されたBYDエレクトロニック(
00285)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.71%安の3691.28ポイントと3営業日続落。新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)が安い。欧州委員会が来月から中国から輸入されたEVに最大25%の追加関税を課すと伝わった。前日高かった半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も売られた。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が買われた。