2024-06-12 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(11日):ダウ120米ドル安、アップルが大幅高となりS&P500とナスダックが新高値更新
11日のNY株式相場は高安まちまち。人工知能(AI)用ソフトウェアを発表したアップルが大幅高となりS&P500とナスダック総合が新高値を更新した一方、金融株や資本財株が下落しダウ平均が下落した。ダウ平均は120.62米ドル安(-0.31%)と反落。アップルが7.26%高となり1銘柄でダウ平均を92ドル余り押し上げたものの、アメリカン・エキスプレスが3.40%安となったほか、JPモルガン・チェース、ボーイング、ゴールドマン・サックスが2%超下落し、4銘柄でダウ平均を約178米ドル押し下げた。一方、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.27%高、0.88%高とともに2日続伸し、前日に続いて終値の最高値を更新。取引時間中の史上最高値も更新した。S&P500の11セクターはITが1.66%高、コミュニケーション0.53%高となった一方、金融、公益、資本財、ヘルスケアなど9セクターが下落した。
アップルが大幅高となり、約半年ぶりに上場来高値を更新した一方、エヌビディアは利益確定売りに押され、0.71%安と反落した。S&P500採用銘柄は182銘柄が上昇した一方、317銘柄が下落と、おおむね売りが優勢だった。翌日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、先行きの利下げ見通しを巡りメンバーの金利見通し(ドットプロット)や会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見が注目されるほか、足もとのインフレ動向を巡り、寄り前に発表される米5月消費者物価指数(CPI)に要注目となる。