週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.04%安の18176.34ポイントだった。中国企業指数は0.90%安の6452.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で1398億HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。前週末発表の5月の米雇用統計の予想上振れを受けて、市場の米利下げ期待が一段と後退したことを嫌気。また、週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)と5月の米消費者物価指数(CPI)の発表、中国の5月の物価統計と金融統計の発表を控えており、国内外の重要イベントを前に投資家は積極的にリスクを取りにくかった。心理的節目の18000ポイント付近で下げ渋り、後場は下げ幅を縮小したものの、終値ベースで5月31日以来、1週間半ぶりの安値を更新した。
ハンセン指数銘柄では、海運の東方海外(
00316)、香港不動産関連の恒隆地産(
00101)、九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)などが大幅安。半面、大型ネット株の美団(
03690)が買われ、一定の支えとなった。PC世界大手のレノボグループ(
00992)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、半導体受託製造のSMIC(
00981)なども逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.45%安の3755.42ポイントと続落。東方甄選(
01797)、小鵬汽車(
09868)、センスタイム(
00020)、理想汽車(
02015)が下落率上位。半面、ウェイボー(
09898)、トリップ・ドットコム(
09961)、金蝶国際ソフト(
00268)などが買いを集めた。