北京拠点の不動産デベロッパー大手、遠洋集団(
03377)は7日大引け後、北京星泰通港置業の株式64.79%と債権を総額40億元で売却することで合意したと発表した。遠洋集団の主要株主である中国人寿保険(
02628/
601628)の関連企業に株式49.895%を、太古地産(
01972)の全額出資子会社に株式14.895%をそれぞれ売却する。
北京星泰通港置業は主に北京市で商業物件「頤堤港」(2期)プロジェクトの開発を手掛けており、売却による損失は17億6300万元に上る見通し。不動産市場の低迷を受け、通常のルートでの資金調達が難しくなっていると説明。売却により投資資金を回収し、債務の支払いに充当できるほか、プロジェクトへの将来的な出資義務も免れることができるとした。
遠洋集団の7日終値は前日比2.27%高の0.45HKドル。