7日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.59%安の18366.95ポイントだった。中国企業指数は0.68%安の6510.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1331億1000万HKドル。
ハンセン指数は続伸して寄り付いたが、序盤に下げに転じた。後場に入ると下げ渋ったものの、終値は5月31日以来1週間ぶりの安値となった。前日のNY市場で米長期金利の低下が一服し、ハイテク株が売られたことで投資家心理が悪化したもよう。5月の米雇用統計がきょう夜に発表される上、10日が端午節の祝日で休場とあって、持ち高整理の動きも広がった。セクター別では情報技術と必需消費財、一般消費財が下げた半面、素材、公共事業、通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)が反落し、相場の重荷だった。前日高かったパソコン大手のレノボグループ(
00992)は7%近く下落。ガラスメーカーの信義光能(
00968)と信義ガラス(
00868)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)も安い。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が下落した半面、同業の阿里健康(
00241)は上昇と明暗を分けた。金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)と電力大手の華潤電力控股(
00836)が大幅に続伸。不動産管理の華潤万象生活(
01209)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.78%安の3772.47ポイントと5日ぶりに反落。電気自動車の蔚来集団(
09866)の下げがきつい。前日大引け後に発表した2024年1−3月期決算と4−6月期売上高見通しを受け、失望売りが膨らんだ。スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)も売られた。一方、ライブコマースの東方甄選(
01797)が反発した。