5日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.10%安の18424.96ポイントだった。中国企業指数は0.18%安の6542.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で1156億2000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に高く推移。米長期金利の低下と前日の米株式相場の上昇を受けた買いが先行した。中国メディアの財新が寄り付き後に発表した5月の中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が23年7月(54.1)以来の高水準となったことも買い安心感につながった。ただ、中国本土の株式相場が下落したことで地合いが悪化。ハンセン指数はじりじりと上げ幅を縮め、終盤には下げに転じた。セクター別では素材、不動産・建設、エネルギーが下落し、医療・ヘルスケアが上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の恒基兆業地産(
00012)と華潤万象生活(
01209)、華潤置地(
01109)の下げが目立った。自動車販売の中升集団(
00881)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に反落。パソコン大手のレノボグループ(
00992)も安い。半面、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、即席麺大手の康師傅控股(
00322)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.30%高の3807.73ポイントと3日続伸。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)が買われた。一方、ライブコマースの東方甄選(
01797)が4営業日続落した。