オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)は4日大引け後、元金規模が計13億米ドルの転換社債を機関投資家向けに売り出すと発表した。買い手に最大で元金2億米ドルの転換社債を追加取得するオプションを与える。オプションは購入日から13日以内に行使できる。調達した資金は既存金融債務の償還や海外での事業展開などに投じる。
同社債の償還期限は2029年6月15日。金利や転換価格などの条件は売り出しの際に決定する。転換権が行使された場合、同社は元金総額を現金で支払う。元金総額を超える転換代価については、現金か米預託株式(ADS、ADS1株=普通株1株)、または現金と普通株の組み合わせで支払う。同社債保有者は転換時にADSに代えて普通株を受け取ることができる。
同社は転換価格の決定と同時に、同社債の購入者から最大4億米ドル相当のADSを買い戻す予定。購入価格は4日のナスダックにおけるADS終値とする。
トリップ・ドットコムの4日終値は前日比0.54%高の408.20HKドル。