2024-06-05 |
米国/マーケット/証券 |
|
NY市況(4日):ダウ140米ドル高と反発、米債利回りの低下でS&P500が3日続伸
4日のNY株式相場は上昇。週末金曜日の米5月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)の発表を控え様子見姿勢が強まったものの、弱い4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数を受けて米10年債利回りが低下したことが支えとなった。
前日に115米ドル安となったダウ平均は小幅安でスタート後、前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に215米ドル高まで上昇し、140.26米ドル高(+0.36%)と反発して終了。S&P500も0.49%安まで下落後、0.15%高で終了し小幅ながら3日続伸。ナスダック総合も0.17%高と2日続伸した。
S&P500の11セクターは不動産、生活必需品、IT、ヘルスケアなど7セクターが上昇し、素材、エネルギー、金融、資本財の4セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はハネウェル、ボーイングが2%超上昇し、シスコ・システムズ、ユナイテッドヘルス、コカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブルなども1%超上昇した一方、ダウ・インク、JPモルガン・チェース、3M。キャタピラーが1%超下落した。
寄り後に発表された4月JOLTS求人件数は805.9万件となり、3月分改定値や市場予想の835.5万件を下回った。弱いJOLTS求人件数を受けて米10年債利回りは前日の4.402%から4.329%に低下し、CMEのフェドウォッチ・ツールが示す9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の59%から66%に上昇した。