週明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.79%高の18403.04ポイントだった。中国企業指数は2.18%高の6531.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で1323億HKドル。
ハンセン指数は朝方に上げ幅を広げ、中盤までは上昇率2%超の水準で推移した。寄り付き後に中国メディアの財新が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7と市場予想の51.5を上回ったことで、中国景気不安が和らいだもよう。前週末終値は1カ月ぶりの安値だっただけに、幅広いセクターで買い戻しが優勢。米長期金利が前週末に低下し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に安かった大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)が買われ、相場の上昇を主導した。自動車メーカーのBYD(
01211)、理想汽車(
02015)、吉利汽車(
00175)は大幅高。前日発表した5月の新エネルギー車の販売・納車台数が材料視された。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、海運の東方海外(
00316)、トリップ・ドットコム(
09961)は大きく反発した。一方、製薬の中国生物製薬(
01177)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)が逆行安。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.53%高の3784.04ポイントと5営業日ぶりに反発。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)と動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が高い。構成30銘柄のうち下落は東方甄選(
01797)など3銘柄だけだった。