週明け3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.27%安の3078.49ポイントだった。深セン成分指数は0.07%高の9370.50ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8306億9800万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。前場はプラス圏に浮上する場面もあったが、心理的節目の3100ポイントに近づく水準で伸び悩むと、再び下向きに転じた。終値ベースで4月25日以来、1カ月超ぶりの安値を更新。午前中に中国メディアの財新が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.7と市場予想の51.5を上回り、2022年7月以来の高水準を更新したが、相場への寄与効果は限られた。中国国家統計局が先週31日に発表した製造業PMIは49.5と3カ月ぶりの50割れで、官民発表の製造業PMIが明暗の分かれる結果となり、景気の先行き不透明感が重荷となったもよう。
セクター別では、不動産サービスと貴金属が全面安。内装、非鉄金属、環境関連なども安い。半面、半導体の一角が買われた。
A株市場では、教育関連の中公教育科技(
002607)が急落。大手リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、環境関連の福建龍浄環保(
600388)、東江環保(
002672)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)なども下げが目立った。半面、スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)が大幅に続伸したほか、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(
002371)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)などが買いを集めた。
上海B株指数は2.8%安の242.04ポイント、深センB株指数は0.88%安の1127.19ポイントだった。