週明け3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに大幅反発。前場終値は前営業日比2.32%高の18498.33ポイントだった。中国企業指数は2.69%高の6564.54ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で817億7000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で寄り付き、朝方に上げ幅を広げた。寄り付き後に中国メディアの財新が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7と市場予想の51.5を上回ったことで、中国景気不安が和らいだもよう。前週末終値は1カ月ぶりの安値だっただけに、幅広いセクターで買い戻しが優勢。米長期金利が前週末に低下し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。
個別では、前週末に安かった大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)が買われ、相場の上昇を主導した。自動車メーカーのBYD(
01211)、理想汽車(
02015)、吉利汽車(
00175)は大幅高。前日発表した5月の新エネルギー車の販売・納車台数が材料視された。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、香港不動産株のLink REIT(
00823)と恒基兆業地産(
00012)の上昇も目立つ。一方、製薬の中国生物製薬(
01177)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)が逆行安。