2024-06-03 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(5月31日):ダウ574米ドル高と大幅反発、月間では3指数がそろって反発
5月31日のNY株式相場はおおむね上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米4月個人消費支出 (PCE) 価格指数がおおむね予想通りとなり、インフレ高進懸念が和らいだほか、前日に急落したセールスフォースも売られすぎとの見方から大きく反発した。
ダウ平均は小高くスタートすると、終盤に607米ドル高まで上昇し、574.84米ドル高(+1.51%)で終了。4日ぶりの大幅反発となった。S&P500は0.84%安まで下落後、0.86%高まで上昇し、0.80%高と3日ぶりに反発。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.01%安とわずかながら下落して終了。エヌビディアが0.78%安と続落したほか、アマゾン、ネットフリックスの下落も重しとなった。
S&P500の11セクターはほぼ変わらずとなったITを除く10セクターが上昇。エネルギーが2.49%高と上昇率トップとなったほか、不動産、公益、生活必需品、ヘルスケアなど7セクターが1%超上昇した。
週間ではダウ平均が0.98%安と2週続落し、S&P500が0.51%安、ナスダック総合が1.10%安とともに6週ぶりに反落した。5月月間ではダウ平均が2.30%高、S&P500が4.80%高、ナスダック総合が6.88%高とそろって反発。昨年11月からの7カ月間で6カ月上昇となった。
米4月個人消費支出 (PCE) 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+2.8%と3月から横ばいとなり、市場予想の+2.7%を上回った。しかし、前月比では+0.2%と3月改定値の+0.7%から伸びが鈍化し、予想の+0.3%も下回った。
指標結果を受けて米10年債利回りは前日の4.55%から4.50%に低下した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の14.47ポイントから12.92ポイントに大きく低下した。