31日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比0.83%安の18079.61ポイントだった。中国企業指数は1.09%安の6392.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1917億5000万HKドル。
ハンセン指数は米長期金利の低下を受けて高く始まったものの、次第に売りに押されて終盤にマイナス圏に沈んだ。終値は4月30日以来1カ月ぶりの安値となった。この日夜に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する4月個人消費支出(PCE)価格指数が発表されるとあって、持ち高を整理する売りが出たもよう。中国景気の不透明感も改めて意識された。寄り付き後に中国国家統計局が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を下回り、3カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を割り込んだ。
セクター別では工業、情報技術、不動産・建設が下げた半面、通信とエネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷だった。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)は大幅に反落した。半面、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、鉄道運営の香港鉄路(
00066)が反発。エネルギー資源株のCNOOC(
00883)、中国神華能源(
01088)、保険株のAIAグループ(
01299)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.65%安の3690.76ポイントと4日続落。ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が安い。一方、電気自動車の蔚来集団(
09866)が7%超高。同業の小鵬汽車(
09868)も上昇した。