31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.16%安の3086.81ポイントだった。深セン成分指数は0.22%安の9364.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7149億5900万元だった。
上海総合指数は小高く始まった後、序盤に心理的節目の3100ポイントに乗せる場面もあったが、上値は重く、もみ合いながら徐々に上げ幅を縮小。終盤にマイナス圏に沈むと、終値は4月25日以来、1カ月超ぶりの安値だった。最近の下落を受けて買い戻す動きがみられたが、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する4月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を前に様子見ムードが強まり、相場の重しとなった。中国国家統計局と中国物流採購聯合会が31日発表した2024年5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5となり、市場コンセンサス予想の50.4を下回った。セクター別では、バッテリー素材が全面安となったほか、化学肥料や太陽光発電設備なども売られた。半面、コンシューマーエレクトロニクスやゲーム、通信設備などが買われた。
A株市場では、米ナスダック上場の太陽光パネルメーカー、マキシオン・ソーラー・テクノロジーズを子会社化すると発表したTCL中環新能源科技(
002129)が売られたほか、晶澳太陽能科技(
002459)や富士康工業互聯網(
601138)も安かった。半面、永輝超市(
601933)が大幅高。浙江三花智能控制(
002050)や*ST北京東方園林環境(
002310)も高かった。
上海B株指数は0.73%安の249.01ポイント、深センB株指数は0.59%安の1137.24ポイント。