2024-05-31 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(30日):ダウ330米ドル安、セールスフォースが20%安と急落
30日のNY株式相場は続落。セールスフォースの急落やエヌビディアなどのハイテク・ジャイアントの下落が重しとなった。セールスフォースは2−4月期の売上高が予想を下回り、5−7月期の売上高と利益見通しも予想を下回ったことが嫌気され19.74%安と急落したほか、エヌビディアも3.77%安と5日ぶりに反落。オラクル、アドビも5%超下落した。
ダウ平均は330.06米ドル安(-0.86%)と3日続落。ベライゾンが3.15%高となったほか、ハネウェル、ナイキ、マクドナルドなどが1%超上昇したものの、セールスフォース1銘柄でダウ平均を352米ドル押し下げたほか、マイクロソフトも3.38%安となりダウ平均を95米ドル余り押し下げた。
S&P500は0.60%安、ナスダック総合も1.08%安で終了し、ともに2日続落となった。一方、小型株指数のラッセル2000は1.00%高と3日ぶりの反発となった。
S&P500の11セクターはIT(-2.45%)、コミュニケーション(-1.06%)を除く9セクターが上昇。不動産、公益が1%超上昇し、素材、資本財、金融も0.6-0.8%上昇した。
週初来ではダウ平均が2.45%安と2週続落ペースとなり、S&P500が1.31%安、ナスダック総合が1.09%安とともに6週ぶりの反落ペースとなった。5月月初来ではダウ平均が0.78%高とプラス圏を維持したほか、S&P500が3.97%高、ナスダック総合が6.89%高とともに4月の大幅安から反発ペースとなった。
月末の取引となる明日は米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する4月個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。4月PCE価格指数の市場予想は前年比2.7%、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数は同2.8%とともに前月から横ばいが見込まれているが、FRBが目標とする2.0%を上回っている。