29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.83%安の18477.01ポイントだった。中国企業指数は1.92%安の6557.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で1231億9000万HKドル。
ハンセン指数は前場にじりじりと下げ幅を拡大。後場に入ると下げ渋ったものの、終値は8日以来3週間ぶりの安値だった。米景気の底堅さを示す指標を受けて前日に米長期金利が上昇し、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めたもよう。人民元の対米ドル相場の下落も地合いを悪化させた。この日のオフショア人民元(CNH)は一時およそ1カ月ぶりのドル高・元安水準を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷となった。スポーツ用品の李寧(
02331)、不動産の碧桂園服務(
06098)と九龍倉置業地産(
01997)、製薬の石薬集団(
01093)も安い。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が大幅に反落した半面、同業の阿里健康(
00241)は続伸した。新エネルギー車のBYD(
01211)が大幅高。2024年3月本決算を前引け後に発表したLink REIT(
00823)は後場に急上昇した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.32%安の3765.24ポイントと続落。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)が売られた。一方、画像認識システムのセンスタイム(
00020)が大幅に反発した。