2024-05-29 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(28日):ダウ216米ドル安と反落、ナスダック総合は初の1万7000ポイント台乗せ
28日のNY株式相場は高安まちまち。エヌビディアが大幅に続伸し、ハイテク株の上昇をけん引した一方、米10年債利回りが節目の4.5%を上回ったことが重しとなった。
ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、216.73米ドル安(-0.55%)と反落して終了。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.59%高と2営業日続伸し、先週に続いて取引時間中の史上最高値を更新。終値は1万7019.88ポイントと初めて1万7000ポイントを上回った。S&P500は先週末終値を挟んでもみ合ったが、0.02%高とわずかながらプラス圏で終了した。
S&P500の11セクターはITが1.38%高、エネルギーが1.08%高となり、コミュニケーションも0.47%上昇した一方、このほかの8セクターが下落。資本財、ヘルスケア、金融が1%超下落した。ITでは、先週15%超上昇したエヌビディアが6.98%高と大幅続伸した。ダウ平均採用銘柄はホーム・デポ、インテルが1%超上昇した一方、メルクが2.63%安となり、アムジェン、マクドナルド、ジョンソン・エンド・ジョンソン、トラベラーズ、プロクター・アンド・ギャンブル、ビザが1%超下落した。
3連休明けの取引となったが、週末金曜日の4月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控え、やや薄商いとなった。S&P500に連動するSPDR S&P500 ETFの売買代金は34.4億ドルと、先週の一日平均の43.5億ドルを下回った。米10年債利回りは前日の4.47%から4.54%に上昇(価格は下落)。5月消費者信頼感指数が予想を上回ったことや、米国債の入札結果が低調だったことが債券相場の重しとなった。