28日の香港株式市場で、ハンセン指数は小反落。終値は前日比0.03%安の18821.16ポイントだった。中国企業指数は0.03%安の6686.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で977億6000万HKドル。
ハンセン指数は方向感を欠いた。27日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だったため、材料が乏しいなか、総じて前日終値を挟んだ一進一退の展開。前場は高くなる場面もあったが、心理的節目の19000ポイント付近で伸び悩みと、後場は前日終値付近でもみ合った。中国本土で今週末31日に5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、様子見気分も漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産株の中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)が安い。上海市が発表した住宅政策の緩和措置を好感して朝方は買われたが、利益確定売りに押されて下げに転じた。前日高かったPC世界大手のレノボグループ(
00992)が反落。製薬会社の翰森製薬(
03692)、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)なども下落した。半面、2024年3月本決算が65%増益となった医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が10%超高と急伸した。海運会社の東方海外(
00316)、公益事業者の長江インフラ(
01038)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)なども買いを集めた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.26%安の3854.57ポイントと反落。センスタイム(
00020)、同程旅行(
00780)、レノボグループ、小米集団(
01810)が下落率上位。半面、阿里健康、平安健康医療科技(
01833)、京東健康(
06618)、BYDエレクトロニック(
00285)が上昇率上位だった。