28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.57%高の18934.74ポイントだった。中国企業指数は0.65%高の6731.29ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で552億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤が前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、その後はプラス圏でもみ合った。27日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だったため、材料が乏しいなか、決算内容などを手掛かりとした個別物色が相場を支えた。もっとも、心理的節目の19000ポイント付近では伸び悩んだ。中国本土で今週末31日に5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、様子見気分も漂った。
個別では、2024年3月本決算が65%増益となった医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が12%超高と急伸。同業の京東健康(
06618)が連れ高。前日前引け後に発表した23年1−3月期決算を好感して製薬株の石薬集団(
01093)が続伸した。海運会社の東方海外(
00316)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)なども買いを集めた。半面、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が朝高後に下げに転じたほか、新エネルギー自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)などが軟調。