週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.17%高の18827.35ポイントだった。中国企業指数は1.25%高の6688.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1188億5000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、前場は前週末終値を挟んで一進一退。後場に入って中国本土の株式相場が半導体株を中心に上昇したことで、香港でも買い安心感が広がったもよう。前週末のNY市場で米長期金利が低下し、ハイテク株が買われたことで投資家が運用リスクを取りやすくなった。終盤は伸び悩んだものの、上値のめどとして意識された20日移動平均線(大引け時点で18709.68ポイント)を上抜けて終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が9%近く上昇。前引け後に2024年1−3月期決算を発表した石薬集団(
01093)は後場に急反発した。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、即席麺・飲料大手の康師傅控股(
00322)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)も高い。半面、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が大幅に続落した。香港不動産株の恒隆地産(
00101)、オンラインゲームのネットイース(
09999)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)も売られた。
ハンセンテック指数構成銘柄は1.71%高の3864.48ポイントと3営業日ぶりに反発。中国政府が半導体産業ファンド「国家集成電路産業投資基金3期」を設立したと伝わり、SMICと同業の華虹半導体(
01347)が買いを集めた。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、電気自動車の理想汽車(
02015)は反発。一方、画像認識システムのセンスタイム(
00020)が続落した。