24日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比1.38%安の18608.94ポイントだった。中国企業指数は1.44%安の6605.24ポイント。メインボードの売買代金は概算で1267億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、次第に下げ幅を広げる展開。終盤に下げ渋ったものの、下値のめどとして意識された20日移動平均線(大引け時点で18632.54ポイント)を割り込んで終えた。米景気の底堅さを示す経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が遅れるとの見方から売りが優勢となった。米長期金利の上昇や、人民元の対米ドル相場の下落も地合いの悪化につながった。
ハンセン指数構成銘柄では不動産株の下げが目立ち、碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、恒隆地産(
00101)が大幅に続落した。中国の乗用車小売台数が5月は前年同月比5.3%減るとの業界団体の予測が材料視され、自動車販売の中升集団(
00881)が9%近く下落。スポーツ用品の李寧(
02331)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)も安い。半面、電力大手の華潤電力控股(
00836)、石油大手のCNOOC(
00883)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)が逆行高。
ハンセンテック指数構成銘柄は2.48%安の3799.47ポイントと続落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)と電気自動車の蔚来集団(
09866)が安い。前日大引け後に2024年1−3月期決算を発表したビリビリ(
09626)が11%超下落した一方、ネットイース(
09999)は小幅ながら反発した。