2024-05-24 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(23日):ダウ605米ドル安と今年最大の大幅安、エヌビディアは9%超上昇
23日のNY株式相場は続落。好決算や強い見通し、1対10の株式分割を発表したエヌビディアが9.32%高と急伸したものの、高値警戒感や強い経済指標を受けた利下げ期待の後退などで幅広い銘柄に売りが強まった。
ダウ平均はほぼ横ばいでスタートすると、終盤に645米ドル安まで下落し、605.78米ドル安(-1.53%)の3万9065.26米ドルで終了。下落率は昨年3月以来の大きさとなった。S&P500とナスダック総合はともに朝方に取引時間中の史上最高値を更新後、それぞれ0.74%安、0.39%安で終了。主要3指数がそろって2日続落となった。
S&P500の11セクターはIT(+0.56%)を除く10セクターが下落。不動産が2.16%安と下落率トップとなったほか、公益、一般消費財、金融、資本財、生活必需品、コミュニケーション、ヘルスケア、エネルギーが1%超下落した。ダウ平均採用銘柄はボーイングの7.55%安を筆頭に全30銘柄が下落。インテルも4.26%安となったほか、マクドナルド、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルト・ディズニー、アップルも2%超下落した。
経済指標は5月S&Pグローバル製造業PMI速報値が50.9と前月分や予想の50.0を上回り、同サービス業PMI速報値も54.8と前月分や予想の51.3を大きく上回った。週間新規失業保険申請件数は21.5万件と予想の22.0万件を下回る強い結果となった。強い経済指標を受けて米10年債利回りは前日の4.434%から4.478%に上昇。CMEのフェド・ウォッチの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の58%から51%に低下した。