23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.70%安の18868.71ポイントだった。中国企業指数は1.70%安の6701.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1299億3000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移。寄り付き後にほどなく心理的節目の19000ポイントを割り、終値は9日以来、2週間ぶり安値だった。公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日−5月1日開催分)で早期の利下げに慎重な姿勢が示されたことを嫌気し、香港市場でも売りが広がった。また、23日の人民元相場の基準値が1米ドル=7.1098元と4カ月ぶり安値を付けたことも相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、50億米ドル規模の転換社債の発行を計画していると伝わったアリババ集団(
09988)が5%超下げ、指数を押し下げた。モルガン・スタンレーが米国預託証券(ADR)の投資判断と目標株価を引き下げたネットイース(
09999)は8%近く下げた。李寧(
02331)や新世界発展(
00017)の下落も目立った。半面、CNOOC(
00883)や中国神華能源(
01088)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.41%安の3896.19ポイント。ネットイースやアリババ集団のほか、衆安在線財産保険(
06060)や蔚来集団(
09866)の下落が目立った。半面、1−3月期決算を発表した快手科技(
01024)やキングソフト(
03888)が買われた。