22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.13%安の19195.60ポイントだった。中国企業指数は0.05%安の6817.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で1266億4000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、方向感に乏しい展開となった。前日の米長期金利の低下と米株高を受けて中盤は高く推移したものの、終盤に下げに転じて終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日−5月1日開催分)の公表を前に様子見ムードが広がった。この日発表される米半導体大手エヌビディアの決算内容を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えたもよう。もっとも、ハンセン指数は10日移動平均線(大引け時点で19098.67ポイント)付近で下げ渋った。セクター別では素材と必需消費財が下げた半面、工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とJDドットコム(
09618)が売られ、相場の重荷だった。ビール大手の華潤ビール(
00291)、オンラインゲームのネットイース(
09999)、製薬の翰森製薬(
03692)、不動産投資信託のLink REIT(
00823)が続落した。一方、世界的パソコン大手のレノボグループ(
00992)が12%超高。前日に発表した「次世代AI PC」2モデルが材料視された。英金融大手のHSBC(
00005)の上昇も一定の下支えとなった。不動産管理の碧桂園服務(
06098)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、スポーツ用品の李寧(
02331)は大幅に反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.30%高の3992.59ポイントと反発。電気自動車の小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)がそろって大幅高となった。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)も高い。半面、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) とトリップ・ドットコム(
09961)が売られた。