21日の香港市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.12%安の19220.62ポイントだった。中国企業指数は2.07%安の6820.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で1505億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。序盤に下げ幅を拡大し、中盤以降はおおむね下落率2%付近の水準でもみ合った。20日まで3営業日続伸し、終値ベースで2023年8月1日以来およそ9カ月半ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定売りが優勢だった。20日の米株安や、米連邦準備理事会(FRB)高官が利下げ転換に慎重な認識を示したことなども嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、2024年1−3月期の減益決算を発表した新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)が19.27%安と急落。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、阿里健康(
00241)、製薬関連の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)なども下げがきつい。最高経営責任者(CEO)の交代を発表した電動工具大手の創科実業(
00669)は5%の下落。半面、石炭大手の中国神華能源(
01088)、国有銀行の中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)、24年1−3月期決算が28%増益となったオンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)などが上昇した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.74%安の3980.63ポイントと8営業日ぶりに大幅反落。理想汽車、小鵬汽車(
09868)、京東健康、平安健康医療科技(
01833)、ビリビリ(
09626)が下落率上位。上昇は東方甄選(
01797)とトリップ・ドットコムの2銘柄のみだった。