17日前場の香港市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.29%高の19433.14ポイントだった。中国企業指数は0.34%高の6894.43ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で910億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げを開始するとの期待が続いた。中国の国務院がきょう午前に不動産政策会合を開くと伝わったことも投資家心理を支えたもよう。ただ、中国国家統計局が午前に発表した経済指標が弱い内容となり、ハンセン指数は上げ幅を縮小。一時は小幅ながら下げに転じる場面があった。1−4月の固定資産投資と4月の鉱工業生産が市場予想から下振れし、中国70都市の新築住宅価格の下げ幅が4月に拡大した。
個別では中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が7%近く上昇した。オンラインゲームのネットイース(
09999)、前日大引け後に2024年1−3月決算を発表した百度(
09888)も高い。民営不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、電動工具の創科実業(
00669)は反発した。半面、電気自動車の理想汽車(
02015)、英金融大手のHSBC(
00005)が下落し、相場の重荷だった。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は8%超安。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)は続落した。