2024-05-15 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(14日):ダウ126米ドル高と反発、ナスダックは続伸し終値の最高値を更新
14日のNY株式相場は上昇。注目された4月生産者物価指数(PPI)は予想を上回る伸びとなったものの、3月分が下方修正されたことで過度な警戒感が強まらなかった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「再利上げに迫られる可能性は低い」と改めて利上げの可能性を否定したことや、米10年債利回りが低下したことも安心感につながった。
ダウ平均は強弱まちまちのPPIを受けてもみ合ったが、終盤に184米ドル高まで上昇し、126.6米ドル高(+0.32%)と反発して終了。S&P500も0.07%安まで小幅に下落したが、0.48%高と反発して終了した。ハイテク株主体のナスダック総合はおおむねプラス圏で推移し、0.75%高と2日続伸して終了。終値で4月11日以来、1カ月ぶりに最高値を更新した。
S&P500の11セクターはIT、不動産、金融、コミュニケーション、一般消費財など8セクターが上昇し、生活必需品、エネルギーの2セクターが下落。資本財は変わらずとなった。
4月PPは前月比+0.5%と予想の+0.3%を上回る伸びとなったが、3月分が+0.2%から-0.1%に下方修正された。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比+0.5%と予想の+0.2%を上回ったが、3月分が+0.2%から-0.1%に修正された。前年比では総合、コアともに予想と一致したが、3月分は総合が+2.1%から1.8%に、コアが+2.4%から+2.1%に下方修正された。
4月PPIの上振れを受けて米10年債利回りは前日の4.48%から一時4.53%に上昇したが、4.44%と低下して終了した。